2012年3月17日土曜日

使うシーンや状況、姿勢などすべてを加味したスポーツグラス

本日タケオNEWSを更新しております。

■タケオNEWS



偏光レンズの加工と歪についてお話をさせていただいておりますが

偏光レンズというのはレンズ素材、偏光膜の素材や製法、

そして加工で大きくその性能が変わります。

偏光レンズの性能を最大限に引き出せる加工を用いてこそ

その性能が存分に発揮され、使われる方のご要望を叶えるものだと思います。

そして特殊な加工技術を用いてこうした偏光レンズを切削し

取り付けを行うことでその性能を存分に発揮できる

偏光サングラスが出来上がるわけですが

物自体は非常に素晴らしいものが出来たとしても

今度はお顔に当てた際にずれたり使い用途に合わない調整であっては

何の意味合いもなくなってしまいます。

これは加工前の状態で確認をさせていただき、

出来上がり、そしてその方がかけられる用途、かけた状態をイメージして

全て作成や調整を行っていくわけですが

私はその際にこういった器具を使用します。


ドイツ・ローデンストック社の器具ですが、

これらの器具はこういう使い方をします。

まずこの器具。


角膜頂点距離を計測する器具で、CVD測定器というものです。

窓の部分にプリズムバーが入っており

その位置関係を調べることで虹彩とメガネフレームの距離を測定出来ます。

角膜と虹彩の位置関係の誤差は計算されて作成されている器具ですので

表示はその誤差を加味した値で表示されます。



続いてこちらの器具。


こちらは装着時のフレーム前傾角を計測する器具です。







そしてこちらの器具はフレームのあおり角を計測する測定器です。



基本的には度なしであっても度付きであっても

その方が使われる姿勢で視軸とレンズの光心を合わせ

前傾角・あおり角を眼に対して適した角度に合わせるのがベストです。

そうすることで見え方の部分は正しい見せ方をすることが出来ますが

スポーツグラス・スポーツサングラスの場合は

その保護の観点からお顔に沿ったカーブをしていたり

特殊なカーブをしている場合があります。

使い用途によってすべて適したものは変わってきますが、

これらの器具を用い、その方の癖や姿勢、用途で最適な状態を想定します。

度付きの場合は特に通常の度数測定を行ってから

まずはどういった状態で使用されるのかに合わせてプレフィッティングします。

その後お選びいただいたフレームやサングラスの形状、

そしてプレフィッティングして大体の出来上がりの状態をイメージし、

それに合わせてマーチンの方式による各々の角度での度数変化、

頂点距離の変化による度数変化、

プレンティスの公式を用いてプリズムの入り方を計算し、

度数計算を行い、最適な見え方になるように度数調整を行います。

このようにその方の使われる用途や状態、姿勢

実際に使う中での状況などをすべてイメージした上で

最適な調整を行います。

こうすることで素晴らしいアイウェアが、

その方の、その目的で、最大の力を発揮出来るようにするのが私の仕事であり、

ただ単にそのアイウェアのみの性能だけを求めるわけでなく

仮に同じ商品だったとしても、

各々のお顔の形状や用途、目的に応じて

最大限のパフォーマンスを引き出せるように加工から調整を行います。

これが那須 丈雄が作る

競技者・アスリートのための本物のスポーツグラス・スポーツサングラスです。






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